福岡でリサイクル業を営む会社のオフィス。会社のイメージを拡張するような、自然エネルギーの利用とリサイクル素材を利用したオフィス空間を要望され、自然光の執務空間を提案した。屋根と外壁に透光性素材を用いて採光し、それを網代状の籠で拡散することで、吹抜の執務空間は、日中、人工照明に頼らず、柔らかい自然光のみで照度を保ことができる。
外壁には、空気層をもった断熱性能のあるポリカーボネードの中空材を、屋根には、透明折半屋根に透光性の断熱材を使うことで、採光しながらも、建物内部への熱的な負荷を低減している。網代編みは地元の伝統工芸である竹細工をモチーフとし、材木屋でもある工務店の倉庫に眠っていた古い杉材を薄く切り出しリサイクルして編み込んでいる。
data
所在地:福岡県八女市
敷地面積:2,079.41㎡
建築面積:164.84㎡
延床面積:221.37㎡
構造規模:S造2階
末光弘和+末光陽子 / 株式会社SUEP.
(C) SUEP. All rights reserved
Office
木籠のオフィス / 2013