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森の中に浮かぶハンモックのように、樹木と共存するギャラリーをデザインする。

有明海に流れ込む矢部川流域の公園内に建つ小さなギャラリー。建設に当たり寄贈された、地域に生える沢山の楠の巨木と共存するような建物を考えた。まず敷地を窪み状に掘り込み、その外周に樹木を配置して、樹木を避けるように屋根と床を挿入した。樹木に寄り添った建物は、木陰と通風により涼しいエネルギーを享受できる環境となっている。10mを超える巨樹の根の面積を確保するため、基礎を最小にし、建物を地面から浮かばせた。杭から立ち上がった12本の壁柱より吊り下げられた屋根と床は、150mmの鉄板コンクリートの極薄スラブでできており、重力に従ってカテナリー曲面状に僅かに撓む、ハンモックのような合理的で美しい佇まいとなっている。樹木という生態系のリズムやエネルギー循環と共にあるギャラリー。

data

所在地:福岡県筑後市

敷地面積:12,914.74㎡

建築面積:414.46㎡

延床面積:334.77㎡

構造規模:鋼板コンクリート造平屋建

設計期間:2009.10 - 2010.10

工事期間:2011.08 - 2012.12

末光弘和+末光陽子 / 株式会社SUEP.

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Museum

九州芸文館アネックス1 / 2013