House

Kubomi / 2010

末光弘和+末光陽子 / 株式会社SUEP.

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 大地に掘り込まれた暖かい窪み状の場をデザインする。

 東京都内の住宅地の北西向き角の小さな土地に建つ住宅。自然をそぎ落とされた都市の中で、大地をひとつの自然ととらえ、大地と一体となった「窪み」状の空間をつくっている。L型の「窪み」はリビングダイニングのスペースとして、丸型の「窪み」は小さなスタジオのスペースとなっている。茂みの中にある動物の巣のように、生け垣の茂みの中に囲まれた、ふたつの「窪み」状の空間は、家族や友人が集まり楽しむ場となる。大地は熱エネルギーを蓄えるひとつの大きな蓄熱体と捉えることができ、地面自体を暖める事で、冬場の安定した熱環境を提供し、快適な住環境としている。地中の熱の循環系に接続し、それを享受しながら暮らす家。

data

所在地:東京都調布市

敷地面積:128.25㎡

建築面積:  47.54㎡

延床面積:  91.26㎡

構造規模:木造2階

設計期間:2009.12 - 2010.03

工事期間:2010.04 - 2010.08